IAF会長 西村秀和
(慶應義塾大学 教授)

“IT(情報技術)から IIoT(Industrial Internet of Things)へ”

価値提供や、社会課題への取り組みが、今、産業界全体に求められています。機器が相互に連携し情報を活用するオープンイノベーションをはじめとした、いわゆる産業連携による物作りの情報化、国際化が進められようとしています。

IAFは、2011年頃よりこのような動向を予見し、工場内の生産と経営層との相互連携の規格とその利活用に関する活動へと発展してきました。IAFは、製造実行システムMES (Manufacturing Execution Systems)あるいは製造運用管理MOM(Manufacturing Operations Management)での製造用KPI(Key Performance Indicators, ISO 22400)に関連する活動を行っています。

工場をもっと良くして、お客様へ価値を提供できる物づくりに結びつけるにはどのような活動が必要となるのか。この問いかけに応えるために、様々な形での人、物、機器間の連携をさらに深めて行きたいと考えています。そこに真に求められる情報技術、自動化技術が何かを見定め、それをしっかりとシステムとしてまとめ上げることを支援して行きたいと思います。

明日の日本の物づくり、世界の物づくりを支えていくという目標を共有して、モデリングWG、ia-cloudプロジェクト、SMKLプロジェクト、制御層情報連携意見交換会(CLiC:Control Layer Informational Cooperation)などの活動を、IAFにご参加の企業様とともに積極的に進めています。このような活動にご興味をお持ちの方は、ぜひ、事務局まで、ご連絡をお願いします。